こころにふれたもの こころにあふれたもの



2012.02.06 Monday 優
 

その声も その指も

言葉にならない 熱さまで

すべて あなたを想わせるから

雪を溶かして

私を溶かして

だまって 優しく

だきしめていて





2012.01.31 Tuesday 頬
 

頬に触れるぬくもり

伝わる 鼓動

あなたが いる

あなたと いる




2012.01.27 Friday 緋
 

すべて 伝わっている

射抜くようなその目で

つつむようなその手で

必然なのは どこまで





2012.01.26 Thursday 手
 

その手のひらに
私がいるから

噛み締めていて
握り締めていて

こぼれてしまわないように
そばにいられるように






2011.08.02 Tuesday  葉


ただ青く
眩しいほどに
煌めいて

葉月の空に
白き恋雲






2011.03.07 Monday 花
 
弥生とは

名前ばかりの

みぞれ雪


三月七日の

翁草の花





2011.01.30 Sunday  灯
 

風がやむと まるで

切り取られた絵葉書のよう

石畳に響く 足音と

少し早まる 鼓動

やさしい灯の 一つ一つが

そっと語りかける

世界で一番 やさしい時間

柔らかく 静かな夜



2011.01.28 Friday  縁


もう少しだけ
手を伸ばせば
とどきそうで

爪先の痛みには
堪えられるけれど

少しずつ
臆病になるから

つかまえていて





2010.11.19 Friday 声
 
あの日 そばにあった
どんな小さな光にも 
今は触れられないけれど

思わず笑ってしまうような
その ひとことが もらえたから

急に 時間が こぼれてゆく
急に 身体が ほどけてゆく

もう少し
もう少しだね




2010.07.27 Tuesday 匂

それでも
渡ってみたら
少しは近づけるかもしれない

見えなくとも
触れられずとも
仄かな雨の匂いのように

聞こえなくとも届く
あなたの声のように




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